放課後、大急ぎで昇降口へ行った。


結衣が一人で帰ってしまうんじゃないか、と不安だったからだ。



しばらく待っていると、結衣が現れ、オレの元へやって来た。


「あ、あの、昼休みは……ごめん」

「…………」


やはり怒っているのか、結衣は何も答えずに歩き出した。


黙々と歩く結衣。


その横で、


「ほんと、ごめん」


オレは何度も謝った。