「オレはなあ、好きな子とは、緊張してしゃべれないんだよ」



結衣は、知ってるだろ?



「仲良かったって言うんなら、それは、北山のこと、ただの友達としか思ってないからだよ」



他のヤツらがどう思おうと構わない。


結衣にわかってもらうためだけに、オレは弁解した。




すると、結衣は、おそらくオレに見せるために、スクールバッグを机の上に置いた。






そこに。


ピクルスは、――健在だった。