その仕事は行方がわからなくなった不明本探しだった。

すると、図書委員ではない小雪ちゃんがこっちへ来て「大変やろ?手伝うわ。」と言った。

....本当に、嫌になるくらいいい子、そう思った。私は嫌々、「仕事だしなぁ」で来てる。でも小雪ちゃんはボランティアで来てる。

その差にも情けなくなったし、女の子って感じの雰囲気にも敗北感しかなくて。

小雪ちゃんの近くにいると本当に私ってダメダメだなと実感してしまう。

単に、自分に自信が無いからかも知れない。ハデメンから『可愛い』とか言われても素直に受け止められないし。

「ありがと....」そう言った私の声はひどくかすれていた気がする。

図書委員の仕事が終わってからもテンションはただ下がりで。

2月、最終日。改めて小雪ちゃんにはかなわないと思った。