すぐにストローを差して吸う。「教室まで待てば良いのに」と言われたけれど、苺牛乳が飲んでくれって主張してきたから!

「すみません」

後ろからまたあの声。アキも同じように振り向いていた。

「これ番号書いたんで、貰ってください」

「へ?」

「一目惚れしました」

出されたものを反射的に受け取ってしまった。あたしの行動は反射的なものが多い気がする。

「引きませんから」と何故かアキにも話しかけて、向こうへ歩いて行ってしまう。

「ホンモノのナンパって初めて見た」

「これナンパかな?」

「じゃあ告白?」

あ、そっか。告白されたんだ。




end.
20150107