とっくにイルミネーションが、街を彩っていた。
2人の曖昧な関係だけを置き去りにして、季節は止まらずに一周してしまったのだ。




>24日、20時、藤沢駅前。




私から誘うのは、それが初めてのことだった。
二度目のクリスマスがやってくる。


先に外堀を埋めたのは聡史の方だ。
期待を抱いた私が悪いとは、本気になった私が馬鹿だったとは……もう、言わせない。