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次の日。

あたしは風呂敷におにぎりをつめ、ばぁちゃん・紅葉さんと共に牛車へ乗り込んだ。

ちなみに馬を操るのはばぁちゃん。

馬と仲が良いからってことで決まった。




「気ィ付けなさい」

「ありがとうございました、海鳴さん」

「しかし驚きじゃァ。
まさか自ら三神家に行きたいと申すものがおるとはな」

「小町は怖いもの知らずじゃからな」

「ばぁちゃん…」

「ハハッ、頼もしいお姫さんじゃ。
さ、行って参れ」

「はいっ!」





カタコトと牛車が走り出す。

電車や車よりも揺れるけど、あたしは乗り物酔いはしないから。





「ところで、ばぁちゃんと紅葉さんって強いんですか?」




三神家を知らないあたしのために、とついてきてくれる。

強くなくちゃ、ついてこないだろう。




「当たり前じゃぁ。
わしはまだまだじゃが、梅子は強いでぇ」



そうなんだ。

ばぁちゃんの意外な特技見つけたり。