「私は、真人みたいな純粋な人になりたいってずっと思ってた」
何故か、じわりと目頭が熱くなった。
「真人、私は真人が想ってくれてるような人間じゃない。真人がそんな風に思ってくれてるなら私は、やっぱり付き合えない」
私はずっと、真人に憧れてはいた。
それでもそれはとても一方的な、太陽に手を伸ばす様な感情でしかなかった。
眩しくて、目を細め……そうして彼を心から見つめることはできなかった。
私には、真人の真剣な想いに返せる気持ちが無い。
それなのに、付き合い続けるなんて真人に対して不誠実だ。
真人が真剣に私を想ってくれているなら、そんなことできる訳が無い。
それに私は、真人をずっと利用し続けてきた。
私は、真人の様にすべてに素直にはなれないし、人には話せない想いを抱えている……
「……理由は?」
けれど真人は、思いのほか鋭い視線を私に向けていた。
気が付けば、薔薇色だった空は藍色に染まり始めていた。
迫る夜の色と同じ色の真人の瞳の中に光る意思を感じ、背筋にしびれが走った。
真人は、こんな瞳を見せる人だっただろうか。
こんな視線を向ける人だっただろうか……
「……だから真人が……」
「俺が、じゃなくて。亜澄が俺と付き合えない理由だよ。憧れてたならいい丁度いいだろ」
いつも、穏やかに微笑んでい筈の真人が、私を見つめたまま微かに口角を上げた。
その微笑みは、いつもの太陽の様な明るさではない。
夜の闇に浮かぶ薄い月の様な……
どこか冷たさを孕んだ、どこか色香すら感じる笑み……
何故か、じわりと目頭が熱くなった。
「真人、私は真人が想ってくれてるような人間じゃない。真人がそんな風に思ってくれてるなら私は、やっぱり付き合えない」
私はずっと、真人に憧れてはいた。
それでもそれはとても一方的な、太陽に手を伸ばす様な感情でしかなかった。
眩しくて、目を細め……そうして彼を心から見つめることはできなかった。
私には、真人の真剣な想いに返せる気持ちが無い。
それなのに、付き合い続けるなんて真人に対して不誠実だ。
真人が真剣に私を想ってくれているなら、そんなことできる訳が無い。
それに私は、真人をずっと利用し続けてきた。
私は、真人の様にすべてに素直にはなれないし、人には話せない想いを抱えている……
「……理由は?」
けれど真人は、思いのほか鋭い視線を私に向けていた。
気が付けば、薔薇色だった空は藍色に染まり始めていた。
迫る夜の色と同じ色の真人の瞳の中に光る意思を感じ、背筋にしびれが走った。
真人は、こんな瞳を見せる人だっただろうか。
こんな視線を向ける人だっただろうか……
「……だから真人が……」
「俺が、じゃなくて。亜澄が俺と付き合えない理由だよ。憧れてたならいい丁度いいだろ」
いつも、穏やかに微笑んでい筈の真人が、私を見つめたまま微かに口角を上げた。
その微笑みは、いつもの太陽の様な明るさではない。
夜の闇に浮かぶ薄い月の様な……
どこか冷たさを孕んだ、どこか色香すら感じる笑み……
