「結愛ちゃん、そんなこと言わないで♡」




「やだよー私も暑いのやだもんっ」




「この抽選会ね?まだ二等だけ出てないんだって!ね?もし当たったら結愛にあげるからっ♪」




「えぇー二等なんて当たるわけないじゃん?一回しか引けないんでしょ?」




「この券一枚で二回引けるの!チャンスは二回あるのよっ!」




「いやいやいやいや、お母さんこれ二回じゃ絶対二等なんて出ないから!どーせ残念賞の飴玉かティッシュだってば」





「お母さんそれでもいいのよ?でも、結愛は昔からくじ運だけは強いじゃない?」



〝くじ運だけは″って何よ!



〝だけは″って、!!




「結愛が行った方が結愛の為になると思うのよね〜♪」




ほーんと、お母さんは昔からこうなんだからっ




「わかった。じゃあ帰り道のアイス代もらえるなら行くっ」




ーーー・・・





なーんて調子いい事言われて乗せられてスーパーまで来ちゃったけど・・・



本当にまだ二等残ってる・・・




よーしっ!




お母さんの為にティッシュ2個持って帰るぞぉ!!




っじゃなくて、二等当てるぞぉっ!!




・・・まあ、無理かっ(笑)





ガランガランとガラポンを回しながら残念賞の白玉2個を願う