「だ、だってっ気づかれないようにしてたしっ・・・私なんッ「禁止っ!」






「・・・っ」




「西園寺、どーしたら自信出る?」





「どーしても・・・変わらないと思うけど・・・」





「わかった!じゃあ、告白の返事したら〝自分可愛い″って思ってな」





「そ、それもどーかとっ・・・」





そんな私の反論に耳を傾けることなく柊くんは少し照れながらもニカッと笑顔で私に告げる





「今日から、俺の〝好きな人″じゃなくて〝彼女″なっ!」





ーーー・・・





ーー・・・





ー・・




ー10月





「なつねー!!」





「うん?」




教室で何処からともなく元気良く声をかけてくれる和人くん




「修学旅行のグループなんだけどさ、夏音は多恵ちゃんと組むのか?」





「ううん?まだちゃんとは決めてないけど・・・」





「じゃあ、俺と同じグループにしようぜ!雪翔と宮本とあと女子2人は決まってるんだけどさ」





「〝女の子2人″?」





「あーあれ!今雪翔と話してるあの子!〝結愛ちゃん″って言うんだけどさ」





「・・・っ」





「いい奴だし、夏音も仲良くなれると思うから!」





私に勇気をくれた




私に好きな人を思う素敵な気持ちを教えてくれた




そんなアナタにーいつかー伝えたい






「うんっ!」





勇気をくれてありがとうっ・・・ー







ヒーロー*勇気


【END】