眠り姫と総長様


ボソ

「二度とあたしの前に現れるな。

次やったら………殺す。」


バカ男の耳元で低く、冷たく囁く。


「ぁ……ぅ…はぃ……」


首が取れるんじゃないかってほど、縦に頷く男。

やり過ぎたっぽいから解放してあげる。

持っていたナイフを誰も居ない方向に投げる。


「湊!あたしお風呂入ってくるねー。

怪我しちゃダメだよー?」


みんなの知ってる未衣に切り替えて、

一言言ってから二階に向かう。


「あ、あぁ。」


二階になぜかお風呂がある倉庫。

汚い体をキレイに洗いたくて仕方ない。





昔を思い出すから………