「普通じゃねーよ。 未衣が俺と喋ってくれるようになるまでに半年掛かったんだ。 兄貴も3ヶ月は少なくとも掛かってる。 だから、お前らはすげーんだよ。」 寂しそうに弱々しく笑う航輝。 こんな航輝を見たことなかった。 このノートを見れば俺たちの知らない未衣がわかる。 俺は自然とノートに手を伸ばしていた。