緊張するなー。

カラフルな男の子達の視線があたしに集まる。

うぅ……そんなに見ないでよ。


固まっていると、湊が

「未衣、俺がいるから安心して。」

そう言ってくれた。


たったその一言で緊張が少しだけほぐれた。

すぅーっ。


深呼吸をして


「みなさん初めまして。

上からでごめんなさい。

姫野 未衣です。

姫…?になりました。

男の子は苦手なので最初からは無理でも、少しずつみんなに慣れていきたいと思います。

えっと…だからよろしくお願いします」


なにも挨拶なんて考えてなかったから、

思ったことを言ってみた。


挨拶をし終わって、ずっと手を握ってくれていた湊の後ろに隠れる。