眠り姫と総長様


「こーちゃんと昨日の男の子達だー。

本当に来てくれた」


昨日のように怖がっていない未衣。

むしろ嬉しそうな表情だ。


「未衣ちゃん初めましてー!

僕、春川 陸だよ!よろしくね!」


「春川 陸……

じゃあ、りっくんだねー」


「ぷっ…」


笑いを堪える航輝。

俺も必死で笑いを隠す。


りっくんって……


「りっくん……なんか良いかも」


本人は気に入ったみたいだ。


「俺は春川 海。
陸とは双子で俺は兄ね。

よろしく未衣ちゃん」


「へー、双子なんだー。
似てるなーって思ってたの。

海だから、海くんだね!」


「海くん…ね。うん。

未衣ちゃんに呼ばれるとなんか嬉しいかも……」


デレデレしやがって…