眠り姫と総長様


「「はっ?」」


「へっ?」


「あいつ告ってたの?」


「いついつ!?」


「えっと…結構前?」


いつか忘れちゃった。


「大雑把すぎるよ」


「未衣。」


「ん?」


真剣な顔であたしの肩を掴んできたこーちゃん。


「湊が帰って来たら、総長室に行って告れ。」


「はーい」


「本当に分かってる?未衣ちゃん」


なんか不安って言うりっくん。


「わかってるよー?」


「ならいいけどー。」


ガチャ


「あっ、帰ってきた」


海くんと湊が戻ってきた。


けど、湊はすぐに総長室に行ってしまった。


「未衣ちゃん。あいつ今シャワー浴びてるから。」


「なんで?」


「どっかのバカ女の香水を落とすため」


心のどこかでホッとした。


「今回悪いのは湊だからね。」


なんか湊が悪者にされてる気がするけど……


海くんの笑顔が黒いから、何も言わないでおこ。