ー未衣sideー


今日はお昼頃から、あたしにお客さんが来るらしい。


「失礼する。」


隆斗と客室に行くとそこには、久しぶりに見る湊達が居た。


なんでいるの?


驚き過ぎて固まっていると、


「未衣。入らないの?」


後ろで止まっていた隆斗の声で中に入る。


「迎えに来た。」


湊がそう言ってくれた時、凄く嬉しかった。


湊に抱き締められた時、心臓が飛び出るんじゃないかってくらいドキドキした。


湊にキスされた時、不思議とイヤじゃなかった。


あぁ。あたし湊の事が好きなんだ。


そう自然と思えた。


「明日、10時に迎えに来るから。」


また倉庫に行けるんだ、と思うと自然と頬が緩んだ。


こんなあたしを迎えに来てくれたみんなが、大好きで仕方なかった。


また明日。


ずっと言えなかった言葉を言いたくなった。


明日が楽しみ。


その日の夜は、ぐっすり寝ることが出来た。