眠り姫と総長様


ドサ

床に未衣を押し倒す。


「ほぇ?湊?」


「お前が悪い。」


俺を放っておくのが悪い。


「えっ…ちょ…湊…」


未だに混乱している未衣にキスを落とす


「ん……」


「鼻で息しろ。」


「…ぁ……」


離れると銀の糸をひく唇。

顔を赤くして肩で息をする未衣は色っぽい。


「はぁ……はぁ……」


「可愛すぎ。」



「おい湊。
みーに会っていいとは言ったが、手を出していいなんて言ってないぞ。」


「雅さん………」


雅さんの登場で、もう一度キスしようした身体は止まる。


「みーくん。」


「みー?おいで。」


俺を睨む雅さんは、未衣を優しく呼ぶ。


「はーい」


なんで雅さんが呼んだのか理解していない未衣は、俺からすり抜けて雅さんの元に行こうとする。


パシ


未衣は渡さない。


そんな想いを込めて、未衣の腕を掴む。


「どうしたの?湊」


「行くな。」


「おいで。みー。」