眠り姫と総長様


「5分位で用意出来るから待っててねー」


俺の隣に戻ってきた未衣は、やっぱりいつもの未衣で……


「お嬢。部屋の準備が整いました。」


本当に5分で部屋の準備が出来たらしく、組員が呼びに来た。


「部屋出来たってー。」

「案内しろ。」


……明らかに俺たちと組員で口調が違う


切り替え早すぎじゃね?


「ではこちらへ。」


「あ、はい。」


組員に案内されて、部屋を出て行った航輝達。


部屋に居るのは、俺と未衣だけ。


やっと二人きりになれた。


もう一度、腕の中に未衣を閉じ込める。


「未衣……」

「湊……?」


「会いたかった……」


「ふふっ。湊らしくないよ?」


「うっせぇ。突然居なくなるから、生きた心地がしなかった。」


「心配かけてゴメンね?」


「当たり前だ。バカ」


「むっ。バカじゃないもん」


もんとか可愛すぎだろ。


抱きしめる力を込める。


「あたしも会いたかった……」


恥ずかしそうにそう言って、俺の胸に顔を埋める。


未衣からほのかに香る、シャンプーの匂いが俺を興奮させる。


押し倒していいか?いいよな?