眠り姫と総長様


「未衣は彼女じゃねー!俺の妹だ!」


「「「はっ?」」」


俺と陸と海の声がハモった。


「似てないですね。」


「航輝、妹居たなら言ってよー」


「だーもー違くて!もうめんどくせーな

未衣は妹みたいな存在!」


これでどうだ!と言わんばかりのドヤ顔をする悠さん。


悠さんの彼女じゃないなら心配することねーや。


「あの子って眠り姫だよね?」


「そうだぜー」


「じゃあ眠り姫が俺たちの姫になるんだね!ヤッター」


テンションの上がっている陸。


「未衣を姫になんてさせるか。」

「未衣を姫になんて絶対させないよ。」


2人で同じことを言って反対する悠さんと航輝。


「てめぇらの目は飾りか?

さっきの未衣を見てわかんねーのか?

あんな男しかいない倉庫に未衣を入れてみろ。

過呼吸どころじゃ済まなくなる。」



「学校行くのだって、すごい説得したんだから。」