眠り姫と総長様


ー篠原組ー

木彫りで書かれている。

会合があるから黒塗りの車が10台以上に
篠原組の組員が、出迎える。


「高宮の旦那が到着されました!」


「離れにみなさんお待ちです。」


「いつもありがとな。」


そう言って、会合をやる離れに向かう。


部屋の前には二人の組員。


「高宮組組長と若頭が到着しました。」


両サイドからドアが開く。


中には、篠原組以外全員揃っていた。


「これはこれは高宮。これで全員揃ったな。」


「あとは篠原だけか。」



組長が集まるからか、40代〜60代と平均年齢の高い会合。


一番若いのが、篠原組の組長。雅さん。

たしか30代前半だったと思う。



少しすると、

「篠原組組長、若頭が到着しました。」


ドアの向こうから声が聞こえるのと、同時に開く。


若干緊張が走る部屋。


親父はどっちかと言うと社交的な為、
組長方と世間話とかしたりするが
雅さんは関係ない話は一切しない。


常に冷静 無表情な為、近寄りがたいオーラーを出している。