眠り姫と総長様


未衣が屋上を出て


「はぁー。」


悠さんがため息を付いてその場にしゃがんだ。


「さっきのは気にしないでねー」


それ以上詮索するな

と言った感じでいつも通りに戻る航輝。


「無理」


「あ"ぁ?」


悠さん…怖いです。


「あいつを姫にする」


「僕も賛成だけど、悠さんの彼女だから

悠さんが怖〜い」


そう言って海に抱きつく陸。


そういえば悠さんの彼女なのか…

でも、俺が気に入ったんだ。

手に入れてみせる。


「未衣が俺の彼女…?」


「えっ…?兄貴、未衣に手を出したら殺すよ?」


なぜか陸の言葉に悠さんは驚いてるし、

航輝は物騒な事を言ってる。


「未衣は彼女じゃねーよ!

どこをどーしたらそうなるんだよ!」


「だって、一緒に登校してきて、悠さん

眠り姫にキスしてたじゃないですか!

あれ彼女にやるものでしょ!」