次の日。
13時から始まる会合に向けて、組員は忙しく準備していた。
毎回篠原組でやる会合には、同盟を組んでいる15の組が集まる。
来るのは全員、組の組長のみ。
でも、トップである篠原だけは別。
ここでやるわけだから、
組長のみーくん。若頭の隆斗、お嬢のあたし。
3人が毎回参加する。
「おいイスが三脚足りねーぞ」
「持ってくるから待てー」
「誰か布巾取って来い」
「わかりました」
忙しそうに行ったり来たりする組員達をただ観察してるだけのあたし。
ヒマだ。
今は12時30分。
会合の準備は終わったらしく、大広間で組員が休憩していた。
一応声かけとくか。
「お疲れ。」
あたしが来ると思ってなかったのか、突然の登場に驚く組員。
「「お疲れ様です!お嬢!」」
「あぁ。」
どんなに冷たく突き放しても、あたしに着いてきてくれた組員達。
あたしを笑わせようと、頑張ってくれた組員達。
口に出さないけど、とても感謝している。