眠り姫と総長様


辛そうな顔をするたっちゃん。


「いいぞ。」


「良かった…」


「この子と少し話をしたいから、沙織と悠は寝なさい。」


「あらそう?
じゃあ未衣ちゃんおやすみなさい」


「未衣。なんかあったら叫ぶんだぞ?
じゃ、おやすみ」


2人が出て行ったリビングには沈黙が流れる。


「未衣……」


今度こそあたしの名前を呼ぶたっちゃん


「家はどうした?」

「……逃げた」


眉間に皺を寄せるたっちゃん。

昔から心配性だからな……。


「迎えは?」

「いつか来ると思う。」


あたしが見つかったら、連れ戻されるんだ。


「それまで、ここに居させて下さい。」


迷惑なのはわかってるけど……


「わかった。」

「ありがと。たっちゃん」

「未衣の頼みだ。当たり前だろ」


あえて何で逃げてきたのか聞かなかった
たっちゃんの優しさに甘えることにした