眠り姫と総長様


それでも、いくら怖くても
みーくんを嫌いになることは出来なかった。


本当は優しいみーくんを知っているから

陰で努力して来たみーくんを知っているから



いつか、昔のみーくんに戻ってきてくれると信じていた。


毎晩、みーくんに犯され部屋に一人になると思うことがあった。



「あたしって感情あったんだ……」


部屋に虚しく響く声。


パパとママが死んでから、無になったあたし。


怖い……恐怖

それも感情の一つでしょ?


「アハハ」



誰か……助けてよ。