眠り姫と総長様


その日からみーくんは毎晩、

どんなに抵抗してもあたしを犯し続けた。


「みー。」


昔から変わらず、優しく呼んでくれるみーくんのことが怖くなった。


みーくんはあたしを家族ではなく、

一人の女として見ていると思うと

裏切られたような気がした。



夜になると、豆電球のついた部屋で
みーくんの存在に震え、怯える。


「愛してる。」


あたしを愛おしそうに見るみーくんに
弱いあたしは耐えられなかった。


みーくんを信頼していて
唯一自然と笑顔になれたのに……


あたしにとって恐怖となったみーくんに笑顔を向けることが出来なくなった。


「みー」

びくっ

呼ばれる度に、恐怖で肩が上がるあたしをみーくんは辛そうに見ていた。