眠り姫と総長様


小学5年生。11歳。

身体が"女の子"から"女"へと変わってくるこの時期。

あたしの日常は突然にして崩れていった。

パパと血の繋がっているみーくんは、やっぱり雰囲気が似ていて
あたしにとってみーくんはパパのような存在だった。


家族だと思っていたみーくん。


「おやすみ、みー…」


いつも夜、あたしが寝るのを確認しに
あたしの寝ている部屋に来るみーくん。


でもこの日はいつもと少し違った。

ちゅっ

いつも見て部屋を出て行くだけのみーくんが、今日はあたしのおデコにチューをして出て行った。


変なみーくん。


みーくんが大好きなあたしは、それが嫌とは思わなかった。

むしろ少し嬉しかったりもした。