眠り姫と総長様


あとから聞いた話、
パパとママは組の関係ない、一般人の運転する車に突っ込まれて亡くなった
不運の事故らしい。


パパが亡くなってから、弟のみーくんが
組長になった。

みーくんはパパの思いを引き継いで、仕事を頑張っていた。

どんなに忙しくても、部屋に籠るあたしに声をかけるのはやめなかった。


「みー。部屋から出ておいで。」

「………」

「ご飯置いとくから食べてね。

おやすみ。」

「………」


食欲なんてなかったけど、みーくんの思いを無駄に出来なくて
出されたご飯だけは食べてた。


「みー。おいで」

仕事が終わって、いつものようにドア越しに話しかけるみーくん。


ガチャ

「みーくん……」


部屋のドアを開けた。

泣きそうな声を出すみーくんをほっておけなかった。


「泣かないで……」


みーくんを抱きしめる。


「良かった……」


それからあたしは、いつもみーくんの隣に居た。

大好きなみーくんを、パパとママみたいに失いたくなくてずっと隣に居た。


みーくんの隣に居ると、人質にされたり前より狙われることが多かった。

前なら怖くてないも出来なかったが、
感情のないあたしはパパに教えてもらった護身術やケンカを使って倒していった


容赦なく倒すあたしを見て大人は

"冷酷" "冷血" "最恐"

絶対に逆らっちゃいけないと言われるようになった。

そんな子供のあたしを恐れる大人を情けないと思うようになった。