眠り姫と総長様


なんで泣いてるの……?


近づいてみると、ベッドには
パパとママが青白くなって眠っていた。


「ぱ、ぱ…?ま、ま…?

ねぇ、パパ!ママ!起きてよ!
なんで寝てるの!?

ねぇ!パパ!ママ!」


冷たくなったパパとママを、泣き叫びながら必死で揺らすあたし。


「パパ!ママ!目開けてよ!

未衣って呼んでよ!

明日お買い物行くって約束したじゃん!

置いてかないでよ……」


なんで目開けないの?

顔が白いのはなんで?

未衣ってもう呼んでくれないの?

どうしてみんな泣いてるの?


ネェ、ドウシテ?


「未衣……」

みーくんが暴れるあたしを抑える。


「離して!離してみーくん!

パパ!ママ!」


パパとママの居る部屋から出る。


「ねぇ!パパとママは!?

帰ってくるよね!?」


「………」


みーくんは泣いているあたしを強く抱きしめる。


「パパとママはね、死んじゃった。」


「う…そだ……うそだうそだうそだ!

だって今日の朝、明日お出かけしようね
って約束したもん!」


遊園地に行こってパパとママ言ってたもん!


「嘘じゃない……」


「う、そだ………」


でも、冷たくなったパパとママが現実だ

と言っている……



ダランと、抵抗していた腕に力が抜ける


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」


泣き叫ぶあたしをみーくんは黙って、
強く…強く抱きしめていた。