「まじかよ……」 「僕さんせーい!」 驚いた様子の海と、喜んでいる陸。 〜♪〜♪〜 なぜかキラキラ星の音楽が聞こえてきた。 眠り姫のケータイからだ。 俺たちは、少し距離を開けて見ることにした。 「もしもーし?」 起きた眠り姫。 白くきめ細かい肌に長い睫毛、大きな瞳にプルプルの唇。 おまけに透き通った高めの甘い声。 全てが完璧すぎて、目が離せなくなった。 童話に出てくるような美しい姫。 眠り姫なんてあだ名は彼女にピッタリだった。