眠り姫と総長様


「「お嬢!若!お帰りなさい!」」


大勢のイカツイ顔の男が玄関で向かい入れる。


「ただいま。」


懐かしい家。昔からの組員。

何も変わっていなかった。


ガラガラ

家の中に入り、組長室に行く。

隆斗は仕事があるから途中で別れた。

緊張でドキドキする心臓。

この先にあの人が居るんだ…。


深呼吸をして

「失礼します。」

組長室に足を運ぶ。


「未衣……」


あたしが出て行く前となにも変わらないあの人が居た。




「みーくん……」



篠原組 組長
篠原 雅