眠り姫と総長様


飲み会が始まって2時間経った時、

いっちゃんが
「お前たち、少し席を外せ。」

「よし!お前ら大広間で飲むぞー!」

「まだ飲むんですかー?」

「いーじゃねぇかよ」


たっちゃんとよーちゃんが気を使って、みんなを引っ張って部屋から出た。


部屋に残ったのは、あたしといっちゃんだけ。


「未衣、今まで竜の所にいたんだな?」

「そうだよ」

「どうして竜の所に?」

ハハ…やっぱり聞かれちゃうよね……


「あの人ね、あたしを一人の女として見てたの。
だけど、裏切られた気がしてその愛が怖かった。
耐えられなかったの…」


あたしが弱いから……


「…そうか…」