眠り姫と総長様


覚悟、決めなくちゃ……

「未衣、大丈夫か?」

「大丈夫だよ。」

緊張しているのを悟られないように、いつもの笑顔で返す。


「じゃあ入るぞ。」

「うん……」


「失礼します。」

襖を開けて部屋の中に入る。


そこには、

「いっちゃん……よーちゃん……たっちゃん……」


予想してた通りの"みんな"が居た。


「未衣……?未衣なのか?」

「いっちゃん!」


懐かしいみんなに抱きつく。

たっちゃんは一緒に住んでるけどねー。


「未衣……心配した。」

「本当に未衣だ。」


いっちゃんとよーちゃんの安心した声。


「ごめんなさい。」


心配かけてゴメン……