「………」

「………」


沈黙が流れる。

どうして心配しているのがわからない?

「倉庫に着きましたよー」

未衣の肩を抱いて、車を降りて倉庫に入る。

「こんにちわ!」

下っ端のやつらの挨拶を無視して幹部室の隣にある総長室に入る。


総長室は総長と姫しか入れないから、誰にも邪魔されずに話せる。


「どうして居なくなった。」

未衣をベッドに座らせる。


「学校で湊達来るまで寝てたら、起きた時にはあそこに居たの。

隆斗が連れてきたんだってー。」


「………」

眉間にシワが寄るのがわかる。

「湊の質問には答えたよ?

なんで怒ってるの?」


「心配したからだよ……

無事で良かった……」


未衣を抱きしめる。