眠り姫と総長様


これじゃ、らちが明かない。


「海、未衣のGPSは」

「ちょっと待ってね」

未衣にこないだあげたハートのネックレス。

なにかあった時の為にGPSを付けておいた。

もちろん普段から監視するつもりはない。
今回みたいに居なくなった時だけ。


「5番倉庫に居る。」

「行くぞ!」

理事長室を出る。

陸が回しておいた車に乗る。


「仁、5番倉庫だ。急げ!」

「はいよー。」


車のスピードはどんどん出る。


「なんで倉庫なんかに居るんだ…?」

「どこかの族の溜まり場とかでもないみたい。」


そんなことを考えていると、10分で5番倉庫に着いた。


未衣………無事で居てくれ。


ーガシャン


倉庫のドアを蹴り破る。


「未衣!」


シーン…


倉庫に入ると誰も居なかった。

人の気配すらない。


場所を間違えたか?
でも仁が場所を間違えるはずがない。