「あれー??煌と由乃ちゃんだ!!」




『あ』





見覚えのある声とパタパタという軽い足音が聞こえ、そちらへ視線を移すと、霞洞がこちらに駆け寄ってきた。




「授業はどうした」




「抜けてきたの!!すっごく気になってたから」




貴女の事!!と霞洞は由乃の手をとると、笑顔を浮かべた。無邪気な笑顔につられ、由乃も微笑む。




「サボりか」




その背後で、椛霧がボソリと呟いた。