騎士と夢巫女






「昨日のことは気にしなくていい。……怪我」





『え??』





「しなくて良かったな」





ポンッと頭を撫でながら、椛霧は薄っすらと笑みを浮かべた。





頬が少し熱を帯びる。





『有難うございます、椛霧くん』





「敬語」





『はい??』





「じゃなくて良い、それと俺のことは煌って呼べ。苗字で呼ばれるのは好きじゃねぇ」