「部屋は君が寝ていた部屋を使うといいよ。それと煌、悪いけど彼女に校内を案内してあげてくれないかい??」
「は??なんで俺が」
椛霧は、不機嫌そうに眉を寄せた。面倒くさいことしたくないと顔が言っている。
「どうせ君、今日も授業サボるんでしょ??」
ジトーッと理事長に見られ、椛霧はあきらめた様にため息をついた。
「分かった」
椛霧は立ち上がり、理事長室を出る。その後を由乃がついていく。ドアの前に立つと、ペコリと頭を下げた。
「案内が終わったら、もう一度ココへおいで」
『分かりました。失礼しました』
由乃は、丁寧ドアを閉めると椛霧の後を追った。
