いつも、丹念にストレートにしていた髪の毛を今日はシンプルに二つに縛る。
洗面台で顔や口を洗い、何故かテーブルの上に置かれた食パンを口に入れる
そして、椅子にかけてあったジャケットを着て完成だ

「レン君、準備出来たよ」

「よく似あってるじゃないか!
それじゃ、行くよ」

きちんと捕まっててね。という声と共に物凄い浮遊感に襲われる
一瞬のことだった、浮遊感がなくなった瞬間地面から少し浮いていた体が重力に従って下に降りる

そして、目の前には見慣れた学校

丁度人が通ってなくて見られてないのが幸いだ
突然現れたとなっては大騒ぎになってしまう