「雪菜ちゃんとここで会えるなんて、ビックリだな…」 「馨先輩なぜここに??」 「馨先輩、なんて他人行儀な呼び方、寂しくなっちゃうな。 ここは、俺のお気に入りの場所なの。」 ふっと、上品に微笑する。 (あははっ、この甘い言葉を軽々と言うこの人は、かわらないなあ…。) この人は立花馨(たちばなかおる)。雪菜と羽鳥の1つ上で、三年。 容姿端麗なのに弓道部のキャプテンもしているのだから、いわば敵なしと言ったとこだろう。 「で、でも今は集会が始まっていますよ、」