――――その長い、長いキスは


突然に終わった。

馨が、何者かに、後ろに引かれたからだ。




「え…!?」

雪菜は、その何者かの方へと視線をやる。


すると



「羽鳥……!?」

そこには、はあはあ、と全力疾走してきたような疲れを見せた、羽鳥がいた。





馨を雪菜からはがしたのは、







――――羽鳥だった。