羽鳥はまっすぐ千秋の目を見つめた。 千秋は、地面に視線を落とした。 真っ直ぐすぎる羽鳥の視線。 羽鳥の瞳には、ちゃんと''千秋’’が映っていた。 「――――今日、やっと、ちゃんと、あたしのこと見てくれたね」 千秋はうつむきながら こらえていた涙をぼろぼろと流した。 そんな千秋の頭を、くしゃっとなでる。 それと同時に、千秋は嗚咽(おえつ)を漏らし、泣きじゃくった。 出てくる涙が我慢できないようだ。