「あー美味しかった!!!」
千秋はとてもお腹がすいていたのだろう、ものの8分ほどで食べてしまった。
満腹と言わんばかりに千秋は背中を伸ばす。
「確かにうまかったな。テーマパークの食べ物ってあまり美味しくないイメージがあったけど、変わった」
「だね!」
千秋は隣で満足そうに微笑みながら、景色を眺める。
羽鳥は、肉まんを見つめ、思った。
(これ雪菜に買って帰ってやったら、喜ぶだろうな)
羽鳥は、
無意識に雪菜の美味しそうに食べているところを想像し、頬を緩ませる。
そんな羽鳥を見て、千秋は唇を固く結ぶ。
「羽鳥、なにほほえんでるの……」
「え、ああ、すまない…………っておい、千秋、どうしたんだ」
千秋は、嗚咽(おえつ)をもらさず、何かを我慢するように唇を固く結び、、、
―――――――静かに泣いていた。

