コースも終盤にさしかかり、少しコースターに慣れてきた。 (も、もう少しで終わる…) ちらりと横を見ると、千秋と目があった。 羽鳥は千秋からぱっと目を離す。 だが、千秋は目をそらさなかった。 視線がする。見られている、と感じる。 さっき千秋の顔を見た一瞬、心なしか、千秋の顔が赤かった気がする… (強風で赤くなっていただけかもしれない) そう思い込もうとしたとき ギュ…っ 羽鳥の手の甲に暖かいものが触れた。 それは、千秋の手のひらだった。 ―――手をにぎられている…