千秋と共にネズミーランドについたのは、昼過ぎの午後2時のことだった。
羽鳥自身、ネズミーランドが初めてで、やっぱり来ておいてよかったかも、と少し思った。
(初めてで新鮮だが、なぜこうもカップルが多いんだ…)
辺りを見回すと、腕を組んで幸せそうに笑いながら歩いている人たちでいっぱいだ。
(雪菜たちもこういう風に歩いているのだろうか)
景色を見ながらぼーっと雪菜のことを考えていると
「羽鳥!」
「び、びっくりした…何だ」
「羽鳥…このジェットコースターいかない?って何度も言ってるのに、答えてくんないから」
千秋が口を尖らせる。
「悪い、ちょっと考え事をしていただけだ…で、どのジェットコースターに行きたいって?」
「えっとね、ファスト・マウンテン・コースター!ネズミーランドで一番人気のジェットコースターだって!」
「じゃあ行こうか。」
「うん」

