雪菜はひとしきり笑った。
なんだか年上なのにかわいい内装とミスマッチしてるのを笑われて少しすねているような馨がとても面白く、可愛かった。そしてなんだかいじらしい気持ちになった。
「先輩可愛いです。」
その言葉に馨は少しむっとする。
雪菜が笑い終えたのを見て、馨は反撃に出た。
ふわっと、上品な空気を身にまとう。
「雪菜ちゃんの方が可愛いよ…?雪菜ちゃん、可愛い内装とマッチしてて、俺はもっと魅力的に見えるけど…?」
急に口説かれているような甘い雰囲気になって、雪菜は挙動不審になる。
「先輩の方が魅力的ですよ!」
(ああああ、恥ずかしいよ…!)
「そんなに言われると、雪菜ちゃんのこといじめたくなっちゃうなあ…?」
ニッコリ、と不敵に、馨はどこかサディスティックな笑みを浮かべる。
(頬杖+流し目+眼鏡は反則でしょ……!!!)
なんだか自分だけドキドキさせられているような気がして、言い返す。
「先輩って、女性に優しそうに見えて本当はドSでしょう?」
雪菜は口を少し尖(とが)らせる。
「雪菜ちゃんだけにだよ?」
この完璧なる甘い微笑みを崩さずに攻めてくる。
「ああああ、先輩、完敗です…」
雪菜は真っ赤になって負けを認めた。
満足した馨は、雪菜のほっぺを少し触って、
「俺に口で勝とうとしたらダメだよ?」
と言った。

