「おお!トリ!奇跡的に今日、ちゃんと七時に起きれたよ!!」


馨との集合時間は八時半。
起きてから化粧をしたり、髪を編(あ)んだりオシャレをするのに早めに起きたいと言う雪菜の願いは、叶った。



―――まあ起きれたのも、昨晩目覚まし代わりに雪菜宅に留まらせたトリが七時に起こしてくれたということも要因にあるだろう。

(こういうとき、家が近い幼なじみの存在ってありがたいよね、近いっていうか、向かいだけど。)




雪菜と羽鳥は軽く朝食を食べた。
その後、今日のためにと買ってあった花柄のワンピースを着た。


「トリ!髪の毛、可愛く編んでほしいな!」
あとは、乱れている髪の毛を正せば準備完了だ。