人気のある場所をくまなく探したが雪菜はどこにもいないかった。




(――――あの記憶がよみがえる)


羽鳥は雪菜を探しながら
ある思い出を頭のなかで巡らせていた。



羽鳥の両親は雪菜と出会う前…小学一年のころからいなかった。
小学二年に、雪菜と出会ったが


親がいないと笑われ、なぜ親がいないの?と無邪気に聞いてこられ

寂しかった


もう、一人になるのは嫌だった

“先にいってるね”
両親から言われ


先にいった。だが、羽鳥の両親は、来なかった。