眠れなかった。

まさか、家族のように近くて

だけど、誰よりも、遠い


トリ

馨先輩




この二人に告白されたなんて






あたしは、これからどういう風に接していけばいいの


(もう、しらないよっ………)




今まで、17年間
あたしから見て二人は恋愛対象に入っていなかった

だけど、あの二人からはあたしは入っていたんだね…




改めて考えると、
一緒のベッドに寝たり、部屋に泊まらせたり

色んなことしてきた。


(それは、トリや馨先輩にとったら生殺しみたいになってた…のかな)



まだまだ考えたいことはたくさんある。

だが、明日は学校がある、もし今日のことで、羽鳥がむかえにこないならば、自分ひとりで起きないといけないことになる。



(もう寝ないとさすがに起きられないよなあ)







雪菜は考えることをやめて、

自室のベッドに入って

心地いいまどろみに身を任せたのであった。