「か…馨せんぱ…」
雪菜は真っ赤になって、こちらを見つめてくる。
(そんなことしても、逆効果だよ…
もっと好きになってしまうだけ…)
「ん…っ」
馨は、もう一度、雪菜の手の甲に、キスをした
(これは、俺がもう雪菜ちゃんを諦めないって言う、俺の中での心の、印)
馨は、心の中で“誓いのキス”をした
「あ、私は…っ」
混乱と驚きと恥ずかしさで雪菜はいっぱいいっぱいになっているようだ。
多分、雪菜ちゃんにとっては
俺はただの幼なじみで
“男”として意識されたことは、ないんだろうなって思う。
「私は…分かりません、先輩のこと、好きか…
好きっていうのは…幼なじみとしてだと私は、思ってて…っ」
いっぱいいっぱいになりつつも雪菜はひとつひとつ言葉をつむいでゆく。
そんな弱気になる雪菜をみて
俺は
今までで
言うとは考えられない事を言った。
「俺の、その幼なじみとしての好きって感情を、
男としての、恋愛感情に変えてやるよ」
自分でもこんな
いじらしい
強い衝動があるだなんて思ってもいなかった

