「うわぁ、あたしの部屋を同じ間取りだ・・・」 一人で呟いていると、翔君がドアの鍵をしめて、部屋の中に入ってきた。 「クローゼットの後ろ、入っとけ」 クローゼットの後ろ? 壁でしょ、なんて思いながら、クローゼットの後ろを覗いてみた。 「スペースあるし。なんでよ?あたしの部屋にはないんですけど」 クローゼットの後ろには、人が1人入れるほどのスペースが空いている。 もちろん、あたしの部屋にはない。壁だ。