翌朝。 『コンコン』 ドアがノックされている。 「ん・・・眠い・・・誰?」 「愛結たん、朝。起きて」 亜弓ちゃんだった。 起こしに来てくれたみたい。 「うん、起きたよ、亜弓ちゃん」 亜弓ちゃんに返事しながら布団をたたんだ。 「ねぇ、布団ってどこになおすの?」 「こっち・・・」 亜弓ちゃんは、手招きして歩き出した。 置いていかれそうで、布団をかかえて追いかけた。